サーモスの包丁をレビュー!とにかく使いやすいオールステンレスで、食洗機にも対応なのにコスパ良し!

どの家庭にも1本は必ずはあるであろう、包丁。

包丁には切れ味の落ちないセラミックなど色々な素材がある中、筆者が個人的に愛用しているのはステンレスの包丁だ。先ほどのセラミック包丁はメリットがありつつ、汚れが目立ったり硬い食材を切ると刃こぼれしたりと、メンテンスと使いやすさを考えた結果「結局ステンレス」に行き着いた形である。

一方でそのステンレス包丁も色々な製品があり、思わず「どれを選んでいいかわからない」と思った方もいることだろう。そんなステンレス包丁に、信頼できるメーカーからおすすめできる使いやすい製品が登場したため、実際に使ったレビューも含め紹介していこうと思う。

ということで今回紹介するのは、サーモスから新登場した包丁シリーズ「グランエッジ」だ。種類は牛刀(刃渡り180mm)、小牛刀(刃渡り150mm)、三徳包丁(刃渡り165mm)、小三徳包丁(刃渡り145mm)、ペティナイフ(刃渡り115mm) の全5種類がラインアップし、価格は3,960円から(税込)。

有名な水筒だけでなく、フライパンをはじめとしたキッチンツールも展開しているサーモスだが、その品質の高さは言わずもがな。今回は以下の点にフォーカスをして書き連ねていこう。

  • 使いやすさ
  • 衛生面
  • 切れ味

なお、もうもう少し安価な「ファインエッジ」も同時発売しており、「グランエッジ」との違いも紹介する。

サーモス

グランエッジ

三徳包丁

KKB-S165

目次

サーモスの包丁「グランエッジ」のラインアップ一覧

まずは前提として、今回紹介するサーモスの包丁「グランエッジ」を一通りご覧いただこう。 ラインアップとしては以下の全5種である。

  • 牛刀(刃渡り180mm)
  • 小牛刀(刃渡り150mm)
  • 三徳包丁(刃渡り165mm)
  • 小三徳包丁(刃渡り145mm)
  • ペティナイフ(刃渡り115mm)
サーモスの包丁「グランエッジ」は牛刀包丁、小牛刀包丁、三徳包丁、小三徳包丁、ペティナイフの全5種類がラインアップ
画像の上から順に、牛刀(刃渡り180mm)、小牛刀(刃渡り150mm)、三徳包丁(刃渡り165mm)、小三徳包丁(刃渡り145mm)、ペティナイフ(刃渡り115mm) の並び

日本では主流の三徳包丁だけでなく、海外でメジャーな牛刀、また先が尖りつつ細かい作業もしやすいペティナイフまで揃っている。

今回は主流の三徳包丁をメインにレビューしていくが、基本的な特徴は共通している形だ。なお「ファインエッジ」は持ち手についても形状が異なるが、刃の部分はほぼ変わらない大きさをしている。

スリムな刃幅でとにかく使いやすい!サーモスの包丁シリーズ

サーモスの包丁を使った感想として最初に言いたいことは、「とにかく使いやすい」ということ。

使いやすさを産む由来はいくつかあるが、特徴的なのがその刃幅(高さ)だ。
一般的な包丁は44~46mmのものが多い中、サーモスの包丁はあえて40mmというスリムなサイズをしている。※あくまで三徳包丁の場合

サーモスの包丁「グランエッジ」は刃幅がスリムで使いやすい

実際どう変わるの?と思われるかもしれないが、よく行う「ざく切り」や「せん切り・細切り」、「皮むき・芽取り」といった作業をすると、その違いがよくわかる。

例えばせん切りなどの連続で切る作業においても見やすく、また芯を取ったりするような刃先を使う作業や、皮むきなどの細かい動きが必要な作業でも比較的細いがゆえに小回りが効きシンプルに使いやすい印象を受けた。

サーモスの包丁「グランエッジ」は刃幅がスリムで使いやすい

文字だとなかなか伝わりづらい箇所なのだが、「初めて握ってもとにかく使いやすい」のだ。
厳密にはかぼちゃを1個から真っ二つにするなど、大きな力を要する解体作業のような工程ではデメリットになりうるものの、カット済み野菜を買うなど、そもそも行わないケースも多いだろう。
その点サーモスの包丁は刃幅をスリムにしたことで使いやすくなったシーンが多く、メリットが増えた印象だ。加えてスリムになったことで洗う際にスポンジが一度で届きやすく、切る作業以外でも地味に効いてくる部分が多い。

また使いやすさという点で個人的に嬉しいのが、持ち手との繋ぎ目部分
握りやすいくぼみがあるタイプで、写真のように握り込む際にも非常に持ちやすい。また包丁の「あご」と呼ばれる部分にガードがない、いわゆる「あご有り」の形状なのも嬉しい点。(あご = 刃において、一番持ち手に近い部分の角のこと)個人的にあごは尖っている方が嬉しく、ジャガイモの芽をとったり、玉ねぎの芯を抜いたりする時によく使うのだ。

サーモスの包丁「グランエッジ」はくぼみがあり握りやすく、あごもしっかりしている
ピンクで囲った部分が「あご」。

その他、形状以外にも秘訣があり、重心が真ん中に来るよう設計されている点もポイントだ。

一般的には前後どちらかに重心が寄っている包丁が大半なのだが、どちらかに偏る都合上、重さを感じやすい遠因となっていた。その点サーモスの包丁は重心を真ん中に設計することで、「手は疲れにくく」、とはいえ「使いやすく」、そして「重さを感じにくい」バランスを実現させた形だ。

サーモスの包丁「グランエッジ」はオレンジを皮から外すような絶妙な力加減も苦労しない
オレンジを皮から外すような絶妙な力加減も苦労しない。
サーモスの包丁「グランエッジ」はりんごの皮むきといった細かな作業にも、その使いやすさが発揮される
りんごの皮むきといった細かな作業にも、その使いやすさが発揮される。

繋ぎ目のないオールステンレス!サーモスの包丁ならそのまま食洗機に入れられて衛生的

サーモスの包丁「グランエッジ」は繋ぎ目のないオールステンレスで、そのまま食洗機に入れられる

メンテナンスなどの衛生面で見ると、繋ぎ目のないその形は非常に助かる部分だ。
ステンレスの包丁でも、中には持ち手が別の素材で出来ている関係でどうしても繋ぎ目や段差があり、そこに汚れが溜まってしまうのはよくわかる話だろう。

その点サーモスの包丁は、持ち手まで全てステンレスで出来ている”オールステンレス”で、繋ぎ目や汚れの溜まりやすい角・段差が一切存在しない。全体的に丸みのある形状をしており、あえてそうしているのが見てわかる。またオールステンレス系の包丁では持ち手にグリップ用のくぼみ(掘り込み)もよく見かけるが、地味に汚れが溜まりやすい部分もあるため、そこもメリットと言えるだろう。

さらに食洗機対応というのも非常に嬉しい点。個人的にロボット掃除機などの自動家電をかなり多様しており、食器選びをするにも「食洗機に対応しているかどうか」というのが第1候補になってくる。同じように食洗機を使っている方であれば、食洗機対応がいかに重要か、理解してもらえるかと思う。これほどストレスフリーなのに、衛生的なのは非常に助かるポイントだろう。汚れが溜まりづらい形状も相まって、そのまま食洗機に入れるだけでOKなのだ。

サーモスの包丁「グランエッジ」はサーモスの包丁「グランエッジ」は繋ぎ目のないオールステンレスで、手洗いをする際にも汚れを落としやすい
もちろん手洗いをする上でも、繋ぎ目がないのは洗いやすいメリットと言えるだろう。

サーモスの包丁は刃材が日本製のステンレスで切れ味も良い

そのほかサーモスの包丁を使った印象として思い浮かぶのは、その切れ味の良さだ。新品の状態だからそれはそうなのだが、素材として日本製のステンレス刃物鋼を使用しているとのことで、熱処理もしっかり行われているのがよくわかるだろう。

この辺りはステンレス製という素材の強みも現れていつつ、他製品でステンレスの扱いに慣れているサーモスだからこその魅力も詰まっている箇所かと思う。

かなり余談ではあるのだが、写真を撮影しながら実際に使っている際、元々あった包丁とも比較をしてみたのだがその切れ味はかなり優れていた。一度使ってみると、元々あった包丁が「なんでこんなに切れないんだろう?」と思うぐらいには違っていたと補足しておく。

サーモスの包丁「グランエッジ」は日本製のステンレスで切れ味も良い
サーモスの包丁「グランエッジ」は日本製のステンレスで切れ味も良い

ファインエッジとグランエッジの違いは?サーモスの包丁は2種類ある

さてここまでグランエッジを中心に、ファインエッジと共通して言えるサーモス包丁の特徴を紹介してきたが、細かなその違いにも触れていこう。

まずは形状の違いから、途中でも一部触れたが、大きくは持ち手の形状が異なっている
実際に両方を握ってみた感想としては、グランエッジの方が手首に余計な負担をかけず、まさに扱いやすい印象を受けた。ただ正直なところ個人差もあるように思うため、素直に好みとして選んでもらえれば良いのかなと思う。

サーモスの包丁「ファインエッジ」三徳包丁
ファインエッジ 三徳包丁(KKA-S165)※サーモス公式素材を引用
サーモスの包丁「グランエッジ」三徳包丁
グランエッジ 三徳包丁(KKB-S165)※サーモス公式素材を引用

性能面としては、素材と熱処理が異なっており、結果として「切れ味の持続」「サビにくさ」に差があるようだ。
ファインエッジでは通常のステンレス刃物鋼が使われているのに対し、グランエッジではモリブデンバナジウムが配合されたステンレス刃物鋼を使っているという。また熱処理は、ファインエッジは通常の焼き入れのみのところ、グランエッジは真空焼き入れ+サブゼロ処理を行っているとのこと。

効果としては対摩擦性と耐食性が向上するようで、「切れ味の持続」「サビにくさ」に繋がっているそうだ。
形状の違いはあるものの、グランエッジの方が、よりメンテナンスフリーと言えるだろう。

使いやすいのにコスパも良い!ファインエッジなら、なんと2,640円〜!

ここまで実際に使った感想をレビューしてきたが、いかがだっただろうか。
改めてまとめると、サーモスの包丁は「とにかく使いやすく、それでいてメンテナンスも楽」という非常に魅力たっぷりな製品に仕上がっている。むしろ良くない点が見当たらないぐらいである。

その上で驚きだったのが、価格だ。
冒頭でもグランエッジが3,960円からと書いたが、一般的な三徳包丁でも4,840円(税込)という買いやすい価格帯を実現している。さらに言うとファインエッジなら2,640円から、三徳包丁でもなんと3,520円なのだ。
一瞬アウトレット価格かな?と思ってしまったほどだが、これだけ優れている包丁がこの価格で買えるのは、素直にコストパフォーマンスが良いと言えるだろう。

水筒をはじめとした信頼できる実績を持つサーモスの包丁、これを機に検討してみてはいかがだろうか。

サーモスの包丁をレビュー!とにかく使いやすいオールステンレスで、食洗機にも対応なのにコスパ良し!

製品概要

製品名:サーモス グランエッジ(KKBシリーズ)
KKB-G180 牛刀(刃渡り180mm)
KKB-G150 小牛刀(刃渡り150mm)
KKB-S165 三徳包丁(刃渡り165mm)
KKB-S145 小三徳包丁(刃渡り145mm)
KKB-P115 ペティナイフ(刃渡り115mm)

発売予定日:2024年8月21日
価格:
KKB-G180 牛刀(刃渡り180mm) 4,840円(税込)
KKB-G150 小牛刀(刃渡り150mm) 4,400円(税込)
KKB-S165 三徳包丁(刃渡り165mm) 4,840円(税込)
KKB-S145 小三徳包丁(刃渡り145mm) 4,400円(税込)
KKB-P115 ペティナイフ(刃渡り115mm)  3,960円(税込)

製品名:サーモス ファインエッジ(KKAシリーズ)
KKA-G180 牛刀(刃渡り180mm)
KKA-G150 小牛刀(刃渡り150mm)
KKA-S165 三徳包丁(刃渡り165mm)
KKA-S145 小三徳包丁(刃渡り145mm)
KKA-P115 ペティナイフ(刃渡り115mm)

発売予定日:2024年8月21日
価格:
KKA-G180 牛刀(刃渡り180mm) 3,520円(税込)
KKA-G150 小牛刀(刃渡り150mm) 3,080円(税込)
KKA-S165 三徳包丁(刃渡り165mm) 3,520円(税込)
KKA-S145 小三徳包丁(刃渡り145mm) 3,080円(税込)
KKA-P115 ペティナイフ(刃渡り115mm)  2,640円(税込)

サーモス

グランエッジ

三徳包丁

KKB-S165

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