キヤノンから待望の「EOS R5 Mark II」が発表。次世代AF搭載のハイエンドモデル、8月下旬発売予定

出典:プレスリリースおよび製品ページ
記事内画像は同リリースおよび製品ページから抜粋

カメラ技術の進化は目覚ましく、私が愛用するEOS 5D Mark IVでさえフルサイズミラーレス一眼との差を感じる昨今だ。そんな中、待望のEOS R5 Mark IIが2024年8月下旬に発売されるとの発表があった。価格はボディ単体で654,500円(税込み)からだが、ハイエンドモデルにふさわしい性能と機能を備えている。約8年間フリーカメラマンとして活動してきた経験から、この新機種が私の撮影スタイルを一変させる可能性を強く感じている。

今回はキヤノンから発表された「EOS R5 Mark II」について、詳しく紹介する。

キヤノン

EOS R

EOS R5 Mark II

目次

EOS R5 Mark IIの革新的AF性能、デュアルピクセルIntelligent AFについて

EOS R5 Mark IIの革新的AF性能の中核を成すのが、「EOS R1」にも搭載される、新開発のデュアルピクセルIntelligent AFである。この次世代AFシステムは、Accelerated Captureとディープラーニング技術を融合させることで、従来モデルを遥かに凌駕する追従性と精度を実現しているという。特筆すべきは、複雑な動きをする被写体に対する「つかみ」と「追尾」の性能向上だ。例えばサッカーやバスケットボールなど、複数の選手が交錯するシーンでも、最初に捉えた被写体を粘り強く追従し続けるとのこと。さらに、人物の上半身検知機能の追加により、小さな被写体や動きの大きな被写体への対応も格段に向上しているようだ。

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新センサーと「Accelerated Capture」システムによる高画質と高速性能の両立

EOS R5 Mark IIは、新開発の裏面照射積層CMOSセンサーと「Accelerated Capture」システムにより、高画質と高速性能を両立させているようだ。約4500万画素の高解像度センサーは、常用ISO感度51200の高感度撮影を可能にし、暗所でも鮮明な描写を実現さらに、カメラ内アップスケーリング機能により、最大約1億7900万画素相当の画像生成が可能になったという。高速性能面では、電子シャッター時に最高約30コマ/秒の連続撮影を実現し、ローリングシャッター歪みも大幅に低減。これにより、スポーツや野生動物の瞬間的な動きを捉える際の課題が解消されるに違いない。また、新たに搭載された静止画プリ連続撮影機能は、シャッターボタンを押したタイミングから最大15コマ分さかのぼって記録できる。この機能は、予測困難な被写体の動きを撮影する際に非常に有効だと考える。

動画機能の大幅強化、8K 60p RAWから4K 120pまでの撮影に対応

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EOS R5 Mark IIの動画機能は前モデルから大幅に強化され、8K 60p RAWから4K 120pまでの幅広い撮影オプションを提供してくれる。なかでも特筆すべきは、カメラ本体のみで8K 60p RAWと4K 60p SRAWの内部記録が可能になった点だ。これにより、高品質な映像制作におけるワークフローが大幅に簡素化される。さらに、Canon Log 3に加えCanon Log 2が新たに搭載され、最大16+stopsの広いダイナミックレンジを実現。この機能により、ハイダイナミックレンジな撮影環境での表現力が格段に向上するはずだ。また、フルHD 30p動画記録中に約3320万画素の静止画(16:9)を同時記録できる新機能は、静止画と動画を併用する撮影者にとって非常に魅力的だ。CINEMA EOS SYSTEMとの仕様共通化により、プロフェッショナルな映像制作現場での活用も期待できる。これらの機能強化により、EOS R5 Mark IIは静止画撮影だけでなく、動画制作においても高い競争力を持つカメラとなったと言えるだろう。

プロフェッショナルからハイアマチュアまでの多彩なニーズに応える万能性

EOS R5 Mark IIは、プロフェッショナルからハイアマチュアまでの幅広いユーザーニーズに応える万能性を備えている。高速・高精度なAF性能は、スポーツや野生動物撮影などの動体撮影を得意とするプロカメラマンの要求に応え、高解像度センサーとカメラ内アップスケーリング機能は、風景や商業撮影を行うフォトグラファーにとって魅力的だ。動画機能の強化により、静止画と動画の両方を扱うクリエイターにも適している。私自身、ポートレートからモータースポーツまで幅広いジャンルの撮影を手掛けるが、この1台でほぼすべてのニーズをカバーできると考える。また、操作性の向上堅牢性の確保といった実用面での改善も、プロユースに耐えうる設計となっている。さらに、Wi-Fi通信の高速化やマルチアクセサリーシューの搭載により、スタジオワークや屋外での機動力も向上した。これらの特長から、EOS R5 Mark IIは多彩な撮影シーンに対応できる万能カメラとして、ハイアマチュアやプロフェッショナル層から支持を得られるだろう。

次世代の万能ミラーレスになった「EOS R5 Mark II」

EOS R5 Mark IIは、写真・動画性能はもちろんのこと操作性の面でも強化された。マルチコントローラーの形状変更タリーランプの搭載など、実用的な改善が施されている。これらの進化により、EOS R5 Mark IIは前モデルの優れた基本性能を踏襲しつつ、より使いやすいカメラへと生まれ変わった。

特に、私のようなEOS 5D Mark IVからの買い替えを検討する上で、EOS R5 Mark IIは非常に魅力的なカメラだ。AF性能の向上と秒間最大30コマの高速連写は動体撮影の精度を高め、特にレフ機での撮影とは全く違った撮影体験となるだろう。EOS R5 Mark IIは、静止画と動画の両面で高い次元での撮影を可能にする、次世代の万能なミラーレス一眼と言えるだろう。

製品概要

製品名:EOS R5 Mark II
価格:654,500円(税込)から
カラー:ブラック
発売日:2024年8月下旬
製品ページ:https://personal.canon.jp/product/camera/eos/r5mk2

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edit by onesuite編集部

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