突然だが、最近我が家の子供たちの食欲がすごい。お米を一度に4合炊いても一晩で食べきってしまうほどである。ただそうなると困るのはおかず作りだ。今まで使用していたオーブンレンジだと、一度に家族4人分の食事を調理したり温めたりすることが出来ず、複数回に分けていたので、夕食の時間が遅くなってしまっていた。これを解決するには庫内が広いオーブンレンジが必要だろう。
加えて、筆者が良く行うスイーツ作りで頻繁にオーブン機能を使用するが、最近焼きムラが高頻度で発生し、失敗してしまうことがしばしばあった。せっかくなら新しく購入するタイミングでここも改善したい。
そこでそんな筆者に、ピッタリなオーブンレンジを見つけたため、紹介していこうと思う。
新たなオーブンレンジを購入するまで
新調するにあたり、冒頭に述べた改善したい点をもとに調べることにした。
その中で候補に挙がったのが以下3つの商品だ。
日立「ヘルシーシェフ MRO-W10A」
タイプ:過熱水蒸気 オーブンレンジ
カラー:ブラック
価格:オープン
総庫内容量:30L
庫内形状:ワイド&フラット
レンジ最高出力:1,000W(手動:最大5分間/自動:最大3分間)
操作:カラータッチ液晶
自動メニュー数:265
スマートフォン連携:ヘルシーシェフアプリ
Panasonicスチームオーブンレンジビストロ「NE-UBS10A」
タイプ:過熱水蒸気 オーブンレンジ
カラー:ブラック&ホワイト
価格:¥152,460(税込)
総庫内容量:30L
庫内形状:ワイド&フラット
レンジ最高出力:1,000W(最大5分間)
操作:カラータッチ液晶
自動メニュー数:333
スマートフォン連携:キッチンポケットアプリ
東芝石窯ドーム「ER-XD7000」
タイプ:過熱水蒸気 オーブンレンジ
カラー:ブラック&ホワイト
価格:オープン
総庫内容量:30L
庫内形状:ワイド&フラット
レンジ最高出力:1,000W(最大5分間)
操作:カラータッチ液晶
自動メニュー数:490
スマートフォン連携:IoLIFEアプリ
※価格は全て検討時のもの
ここからさらに絞り込んでいくことにしよう。
まず、筆者はキッチンにある家具をホワイトで合わせているため、ブラックのみしか販売されていない日立の「ヘルシーシェフ MRO-W10A」は選択肢から外れる。
そうなると Panasonicスチームオーブンレンジビストロ「NE-UBS10A」と東芝過熱水蒸気オーブンレンジ「ER-XD7000」に絞られるわけだが、基本的なスペックにおいて差がないように感じたので、決め手を欠いていた。
では価格はどうだろう。
今回新調する上で価格は重要視していなかったが、 Panasonicスチームオーブンレンジビストロ「NE-UBS10A」は税込みで152,460円、一方で東芝石窯ドーム「ER-XD7000」は各店舗で異なるものの、およそ100,000円で販売されていた。機能がほとんど変わらないのであれば安い方が家計に優しい。そのため東芝石窯ドーム「ER-XD7000」を購入することに決めた。
購入した東芝石窯ドーム「ER-XD7000」とは
東芝石窯ドーム「ER-XD7000」は庫内の容量が30Lあるため、少々大きめのお皿であっても中に収まるのが特徴である。また庫内がドーム状で丸みを帯びているため、熱が全体に行き渡りやすく、焼きムラを抑えることが可能だ。加えて電子レンジとして利用する際には内部に搭載されている赤外線センサーや、大型アンテナにより、加熱ムラも少なくすることができる。
他にも専用アプリである「IoLIFE」とレンジ本体を連携させることで、スマホから登録されているレシピの加熱情報を送信することも可能だ。
庫内が大きいことにより生み出される利便性
庫内が大きいため、一度にたくさんの食材を調理したり温めたりすることができ、今まで大変に感じていた食事の準備が楽になった。さらに凹凸部分が少ないフラットな構造をしているため、使用後の拭き掃除も手間なく行えるのは嬉しいポイントだ。
加熱ムラ焼きムラを抑える構造
庫内は石窯のようなドーム状に設計されており、オーブン時に起こる熱の対流を良くし、焼きムラを抑える事ができる。実際チーズケーキやシフォンケーキなどの焼き菓子を作るとき、高頻度で発生していた焼きムラがほとんど起こらなくなった。
後半の項目でチーズケーキを焼く過程を紹介するが、その中の写真を見ていただければ、キレイで均一な焼き目がついていることが確認できると思う。
また内部に赤外線センサーや大型アンテナが搭載されていることにより、温める際によく出る加熱ムラを抑える設計にもなっている。焼きムラや加熱ムラが出にくくなるため、料理を失敗することも減るだろう。
専用アプリ「IoLIFE」でできること
専用アプリである「IoLIFE」との連携が可能。レンジ本体と連携させることで、アプリに登録されているレシピの加熱情報をスマホから直接送信できるようになり、設定が楽になった。またアプリにはオーブン機能を使わない通常メニューも載っているため、献立を考える際の手助けにもなる。
他にも冷蔵庫内の食材を管理する機能があるため、買い出しの際に何を買えばいいか迷うこともなくなるだろう。
場所ごとに管理ができるため非常に便利
購入したものは食材リストに移行できる
以降では実際に、「ER-XD7000」の使い勝手の良さをベイクドチーズケーキの調理に合わせて見ていくことにする。
「ER-XD7000」の実際の使い方
ベイクドチーズケーキを作ってみた
①ボウルにクリームチーズ、グラニュー糖、卵、小麦粉、レモン汁を入れて混ぜ、型に流し込む
ちなみに、この時混ぜながら材料を加えることをオススメする
②オーブンを170℃に予熱する
詳細については後述する
③角皿をレンジに設置し、型に入れた生地を中に入れる
中は予熱されているので、鍋つかみは必須だ
④オーブン機能で焼く
⑤加熱終了したらレンジから取り出す
均一にきれいに焼くことができた
⑥完成
アプリの操作方法
アプリからレンジに加熱情報を送信する方法について紹介していこう。
①レシピを選択する
②ポップアップが出るので「送信する」を押す
③この表示が出たらオーブンレンジを確認
④「OK」をタッチして、本体のスタートボタンを押すと加熱が始まる
料理の幅を広げる付属品
付属のアイテムとして角皿×2、焼網、深皿の計4つがセットになっている。角皿はベイクドチーズケーキ調理中の画像にもある通り、スイーツを焼く際に利用できる。焼網も備わっておりグリル調理にも挑戦可能だ。中でも特に深皿は、以前のものではできなかったパエリアやドリアなどの大皿料理に良いだろう。
子供がいる家庭にオススメの東芝「ER-XD7000」
今まではたくさんの量を調理したり温めたりすることに対して、手間を感じていた。しかし今回の商品を導入したことにより、庫内が大きくなったことや焼きムラ・温めムラに対応した設計で一度にまとめて行うことができるため、食事の準備にかかる手間が軽減された。さらにアプリ連携などの機能が充実したことにより、食事のバリエーションが増えたのも嬉しい。
家族全員分の食事の準備には手間がかかる。一度に準備する量はもちろんのこと、加熱状態や献立の種類、食材の管理など注意すべき点は様々だ。そこに成長期の子供が加われば栄養バランスも気になるところだろう。
この製品はオーブンレンジだが、それだけではない。そういった細かな「めんどくさい」を解決してくれる製品だ。
しかし残念ながら現在は生産が終了しているため、オーブンレンジの購入を検討している方は、東芝石窯ドーム「ER-YD7000」の購入をオススメする。
後継とは言ってないものの、今回紹介した「ER-XD7000」の特徴である、大きく作られた庫内や、ムラを抑える構造、アプリ連携といった機能に加え、スチーム調理後のべたつきを解消するための乾燥機能が追加された。
2023年6月発売予定となるため要注目だ。
家庭にピッタリの商品である東芝石窯ドーム。ぜひ一度、検討してみて欲しい。