有機EL搭載の16インチペンタブレットが「Xencelabs」から登場！6月12日発売で価格は199,800円

2024年5月8日

出典：製品発表会情報
記事内画像はメディア向け製品発表会にて撮影したものを使用

先日お送りした別製品でも触れた内容ではあるが、どうやら液晶ペンタブレットが“有機EL”ペンタブレットに変わる日は近いらしい。今回紹介するいわゆる「液タブ」も有機ELを搭載しており、日々ニュースを見守る筆者としては「ついにきたか」という思いだ。

というわけで今回はお察しの通りペンタブレットの話題。Xencelabsが2024年6月12日に発売する16インチのペンタブレット「Xencelabsペンディスプレイ16」のご紹介だ。価格は199,800円（税込）。

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Xencelabs

ペンディスプレイ16　バンドル

公式サイト

有機EL採用で広色域！視差もすくないプロ向けペンタブレット「Xencelabsペンディスプレイ16」

まず製品の紹介に入る前にXencelabsというメーカーについて触れておこう。彼らはアメリカワシントン州バンクーバーに本社を置く企業で、本製品のようなペンタブレットをメインに開発しているメーカーだ。中でも大きな特徴は、近年増えている廉価な製品群とは違いその全てがプロ向け製品なこと。開発するにあたってプロとして活躍するクリエイターの意見を多く取り入れ、それをフィードバックした製品を世に送り出しているようだ。

今回の製品も同様にそんなプロをターゲットとしたモデルで、ディスプレイに有機ELを採用したことによる広い色域と高いコントラスト比、応答速度の速さや低消費電力などをポイントとしている。

特に色域についてはかなり広く、Adobe RGBで98%、sRGBで99%、P3-DSCで98%のカバー率を誇っており、イラストはもちろん写真や映像制作などでも使っていけそうだ。

Xencelabsペンディスプレイ16が実現した、バーチャルタブレットモード・驚異的な色域カバー率

またディスプレイ表面にはSuper-AG etching^TMという加工を施しており、表面の反射率低下や描き心地の向上といった効果があるとのこと。さらに指紋や汚れが付きにくく、傷にも強くなるなど正に良いことづくめの加工だ。加えて光学接着により視差を減らすことで、明るく鮮明な画像を映し出すとのこと。ペンの“かかり具合”による書き味とペンとカーソルの位置差による視差問題は、“液タブ”の使いやすさを左右する最も大きな要素であるだけに、そこにこだわりがあるのはプロ向け製品として心強い。

低反射パネルを採用したXencelabsペンディスプレイ16は、照明が反射しにくい

その他にも近年の製品らしくケーブル1本でPCと接続が可能^※になっており、薄く軽めのボディと合わせて携帯性も高いためノートPCなどと組み合わせて、カフェやホテルなど外出先で作業をするクリエイターにもオススメできそうだ。

Xencelabsペンディスプレイ16に付属する給電用ACアダプターと本体を接続するための変換用のハブ（モデルによって異なる）

^※別途給電用のアダプターを使用しない場合、最大輝度が170 cd/m2になる。アダプターを使用した場合は最大300 cd/m2。

個人的に嬉しいポイントとしては製品に専用のスタンド「モバイルイーゼル」が同梱されている点で、実はペンタブレットはどちらかと言えばスタンド別売の製品が多い。やはり完全フラットよりも角度をつけられる方が使いやすいのは間違いなく、初めから付属しているのは素直にありがたい。その他にも太さの異なる2種類のペンや、各種USB・映像ケーブル、ペンケース、クリーニングクロス、はてはノートPCとペンタブレットを一緒に持ち運べるキャリングバックまで、至れり尽くせりの豪華なパッケージとなっている点も嬉しい要素だ。もちろんそういったスタンドや給電用のケーブルなどが不要な方向けに、付属品を削って価格を抑えたパッケージも用意されているため自身の用途に合わせて選択すると良いだろう。