出典:TUFシリーズ・プレスリリース / ROGシリーズ・プレスリリース
記事内画像は発表会にて撮影
突然だがそろそろGWの足音が聞こえてくる頃ではないだろうか。そしてGWといえば自作PCが旬になる季節でもある。まぁもちろんこれは筆者が勝手に言っている事なのだが…
一応理由もあり、CESなど年初めに発表された新製品・新世代の登場や、併せて旧世代の値下げが起こることが体感上多いからだ。加えて夏と比べれば過ごしやすいためPCを組む際に汗だくになることもなく、冬と比べれば静電気の心配も少ない。そして社会人であってもまとまった休みがとりやすいと、正に自作PCを作れと言わんばかりの長期休暇なのである。
今回はそんな今年のGW期間中組むのにピッタリな自作PCパーツが、ASUS社より多数発売されたため、その概要についてお届けしたい。
ASUS
Back-To-the-Future(BTF)シリーズ
ケーブルスッキリで組みやすい!裏側配線に特化した「BTF (Back-To-the-Future)」シリーズ
さて、まずはタイトルにも入れている「BTF (Back-To-the-Future)」とは何なのかと言う所から。恐らく元ネタである映画であれば“未来へ戻る”となるところだが、backは名詞として使った場合に裏側や背後という意味を持つ。今回はその“裏側”に未来要素があるのだ。
ここ10‐15年ほどの自作PCにおいて、デスクトップPCを組む際の「裏側配線」の一般化は誰しもが知るところだろう。一昔前であれば簡単に束ねてケース内に置かれていたケーブルたちも、近年では比較的安いケースであってもマザーボード裏へと居を移しており、隠し切れないマザーボード周りやグラフィックカードの電源ケーブルなどを「如何にカッコよく、キレイに魅せるか」というのが界隈のトレンドだったように思う。
そして、そんな中登場したのが今回の「BTF」シリーズ。
これは同シリーズのマザーボード・グラフィックカード・ケースを使用することで、これまで不可能だった「ほぼ完全にケーブル類が表側から見えない状態」を実現することができる。
コレがASUSの考える裏側配線の未来というワケだ。
BTFの特徴①:電源・データ用のコネクタを背面に搭載
この「ほぼ完全にケーブル類が表側から見えない状態」を実現するためにASUSが行ったことの一つが、マザーボードの電源やデータ用のコネクタをマザーボード背面に搭載すること。何故ならこれまでケーブルが隠せなかった要因の大部分は、コネクタが表面にあったことに起因するからだ。(どんなにケーブルを背面に隠しても、接続するためには最後表面に回す必要があるのだから当然である。)
仕方のないことではあるが、各種コネクタが背面に回ったことで合わせてケース側も対応が必要になる。BTFシリーズのマザーボードを使用するときは、同じくBTFシリーズのケースを選ぶのが鉄則だ。
一方で同シリーズのケースはこれまでのマザーボードでも使用でき、裏側配線のスペースも広いモデルが揃っている。「PC全体の入れ替えは予算的にちょっと…」という方も、いっそ先にケースだけ購入し、中身を入れ替えておくのもアリだろう。
BTFの特徴②:PCI Express横に備えた電源供給用スロット
勘のいい方であればマザーボードの背面画像を見てお気づきかもしれないが、なんとグラフィックカード用の8pinもマザーボード側に存在している。ではどうやってグラフィックカードに電源を供給するかというと、もう一つの特徴でもある専用電源スロット「Graphics Card High-Power slot」の出番だ。
これによりマザーボード経由で電力を送りこむことが可能になり、グラフィックカードへ直接ケーブルをつなぐ必要がなくなるというワケ。
もちろんカード側にも専用の接点が必要なため、こちらもBTFシリーズを組み合わせた場合に活きる特徴となる。加えてBTFシリーズのマザーボードであっても、この電源スロットが存在しないモデルもあるためその点は注意して欲しい。
それではお待ちかね次のページからは、各製品について紹介していこう。