第50回東京モーターサイクルショー: 発売前の新車両多数な会場をレポート (海外メーカー編) 

前回では国内4メーカーのブースと展示車両についてお伝えしたが、今回は海外メーカーにフォーカスしてお届けしようと思う。ただ国内メーカーと異なり、メーカー数が増えることからメーカー単位でなく車両単位での紹介とさせていただくのでご了承いただきたい。 

これまで海外メーカーといえばアメリカやヨーロッパを中心としたイメージだったが、近年はアジア圏の躍進も進んでおり、タイの新進気鋭のメーカー車両なども展示されていた。力強いアメリカンから、お洒落な欧州車、それらに負けないアジアメーカーの新モデルなど、多彩な車両たちをご紹介していこう。 

目次

ハーレーダビッドソン 120周年記念モデル 

ULTRA LIMITED ANNIVERSARY EDITIONをはじめ、HERITAGE CLASSIC ANNIVERSARY EDITIONなど、計4モデルが展示されている。いずれも120周年を記念した限定カラーをまとっており、それぞれ台数限定で販売され各車両にはシリアルナンバーが刻印される。熱烈なファンの多いハーレーだからこそ、どれもが垂涎の1台といえるだろう。 

BMW M1000RR 

日本初公開の新型車両で、S1000RRをベースとし、よりモータースポーツに特化したMモデル。もともとS1000RR自体がスーパースポーツモデルだが、そこからさらにレースを意識したモデルとなっており、ウィングレットやカーボンパーツ、ブレーキまわりなど、レースから反映された装備を数多く搭載した究極のプレミアム・スーパースポーツマシンに仕上がっている。 

BMW R nineT 100Years 

ロードスターモデルであるR nineTをベースに、BMW Motorradの100周年を記念して販売される限定モデルだ。BMW Motorradの誕生年である1923年にちなんで、世界で限定1923台のみが製造され、記念すべきその一台目を見ることができる。専用外装と各種のオプション、そして割り振られたシリアルナンバー、万人向けではない真のBMWファンのためのバイクと言える。 

Triumph Street Triple 765 Moto2 Edition 

シリーズ最高峰のパワーと各種カーボンパーツを装備した限定モデル。同シリーズのRやRSとことなり唯一クリップオンハンドル(セパレートハンドル)を装備し、より戦闘的なライディングポジションとなっている。Moto2譲りのエンジンも併せて、市販車の皮を被ったMoto2マシンといっても過言ではない。製造台数は排気量にちなんで765台限定。 

Royal Enfield-改 

現存する最古のバイクブランドであるロイヤルエンフィールドが、日本のカスタムビルダーとコラボレーションして作成したカスタムバイク。カフェレーサーのようなクラシックな見た目と、流線型のカウルから露出した特徴的なモノアイが異彩を放つ。 

Royal Enfield SUPER METEOR 650 

一見、一般的なロードスターに見えるが、ステップ位置に着目して欲しい。 SUPER METEOR 650はロイヤルエンフィールドが開発した一風変わったクルーザーモデルだ。前面に足を投げ出すフォワードコントロールのライディングポジションがそれを物語っており、これまでの”クルーザーといえば車高が低くホイールベースが長いもの”という常識を打ち破るスポーティな外観をしている。 

GPX DEMON GR200R 

タイのバイクメーカー、GPXの200ccクラスのスーパースポーツモデル。国内にも正規販売店は存在するが、実店舗は多くないため各色を見ることができるのは貴重な機会だろう。200ccという手を出しやすい排気量とその戦闘的な見た目からSNSなどで盛り上がりを見せている。 

Sur-ron Bee X 

電動モトクロスバイク。エンジンではなくモーターのため車体重量88kgととてつもなく軽く、高いパワーウェイトレシオも相まってオフロードを軽快に駆け回ることができるだろう。航続距離も140kmと、近距離であれば十分自走でコースに向かい帰ってくることができるはずだ。 

バッテリー含む

Energica EGO+RS 

イタリアの高性能電動スーパースポーツ。最高速は240km/hかつ、0-100加速は2.6秒とモーターの強みを最大限活かしたモデルだ。環境への配慮を想起させる可愛らしい外見ではなく、戦闘的でかっこいいデザインとなっており既存のスーパースポーツのライダーにも受け入れやすい外観だろう。また航続可能距離も420kmとツーリング利用も視野に入れることができる。 

シン・仮面ライダーより サイクロン号 

最後に番外編として、先日公開のシン・仮面ライダーに登場する車体が展示されていたので紹介させていただこう。
異質な4眼のヘッドライトと、どこか生物的な意匠が施された6本出しマフラーという「かっこいいけど少し怖い」絶妙なデザインとなっている。カウルの隙間から見える綺麗に整列した特徴的なマフラーから、ベース車両がHondaのCB650R系列であることが見て取れる。 

まとめ

今回レポートを作成するにあたって、モーターサイクルショーの花形と言うべき車両をメインに焦点をあてつつ紹介させていただいたが、実のところ会場に展示されている車両のうち、体感1割も紹介できていないのではないかと思う。もちろん可能な限り新モデルや話題のモデルは拾ってはいるものの、魅力的な車両が多く一台一台紹介してたら3日間あっても足りないだろう。
また情報量的に泣く泣く削った部分も大きく、アクセサリーなどご覧いただきたいポイントはまだまだたくさんある。東京モーターサイクルショーは本日、明日明後日(3月24・25・26日)と計3日間の会期となっているため、迷っている方はぜひ足を運んでいただければと思う。

前編はこちら

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